熊谷から遠く甲斐の国まで続く国道140号。またの名を秩父往還道
この道は、古くからの往来の道として多くの人が利用してきた。
現在、車社会の台頭で、多くの人馬が往来していた痕跡や道そのものが違うルートに変更されていたりで、昔を偲ぶ事が難しくなってきているが、道端にあるお地蔵様や馬頭様、そして多くの寺社仏閣は、主に昔の往来のあった道端にあったのだそうだ。
小雨確定のこの日曜日。
そうだ、そんな道を辿ってみよう。
雨でも、レインウェアを羽織れば大丈夫だし、ギブアップしても鉄道がある。
そんな事で、車を秩父にデポして、秩父鉄道の終点「三峰口」に降り立った。
さて、今回のルートはこんな所を想定してみた。
お花畑駅からスタート。
先ずは、秩鉄の終点である三峰口駅までワープ。
最近の秩父界隈は、アニメーションの舞台になっていたりして、その関連で主要の場所にこんな立看板が数多くあります。
ガリガリ君は不明点ww
歩き始めましたが、雲が低く、ミスト状態です。
まぁ、熱くて歩くのに支障があるのからすれば、本当に気楽なもんです。
秩父往還については諸説あるようで、調べた中でもルートはいくつも存在します。
まぁ、秩父を軸として、甲斐の国(山梨)、吾野(飯能)、河越(川越)、石原(熊谷)あたりを往来する為の道な訳ですから、寺社仏閣を結んだルートを適当に辿ってみます。
丁度、秩父の札所巡りの順路の看板がそのルートに被るところが多いので、これをトレース。
途中、今にも崩れ落ちそうな藁葺き屋根のお宅…
ヲヒヲヒ…熊は勘弁してよ〜
道中には、刻字も読めない様々な碑が数多くあります。
道端で目を引くのは、薬師尊?かな。
古い建物を今でもちゃんと維持しているのは立派です。
そして道端御三家の庚申様ですな。
ウロウロしてのんびりすごして歩いていると、次の駅までが遠い…
先を急ぎましょう。
線路が道を跨ぐ場所には、かなり多くの史跡を見つけることができます。
道自体は、線路が引かれる前からあった筈ですので、線路敷設に際して移設されて鉄道敷近くに鎮座している物は、民間地と違って遺失等が少なかったのではないかな。
またまた薬師様…。多いなぁ。
そしてコレも…。
この地域と密接に関わった歴史があるのでしょう。
ようやっと、道の駅あらかわでお昼。
コレでもまだ1/3しか行程をクリアしてませんww
食後はパレオさんのお出迎え。
ようやっと、往還らしい道標を見つける。
右三峯山新道・左旧道と書かれている。
三峯山登拝碑と言われるものだ。
道端史跡御三家の馬頭様。
人馬一体という言葉があるが、荷役や耕作の良きアシストとして活躍した馬は、当時は単なる家畜を越えた愛され方をしていた証ですな。
良く読めず不明
道祖神様かな?
ご存じ庚申様
浄土宗 極楽信仰系 念仏塔
熊谷あたりではよく見かけますが、このあたりでは珍しい二十二夜塔ですな。
お馴染み馬頭様
んで、六地蔵…地蔵様は何処?
破損が進んで読めず…残念
浦山口を抜けて、ハッキリ分かる往還へ。
這々の体で出発点到着。
たかだか12kmなんですが、色々見て歩いて、軽量の重いE-M5を持って歩いて…かなり疲れました。
次は、Stylus1にしようと心に決めたのでした。