先週、NHKで中井精也のてつたびなる鉄道写真番組がやっていた。
鉄道写真家の中井精也さんが全国のローカル線を回って、鉄道にまつわる写真を撮影する為に、鉄道やその沿線を紹介する番組だ。
今回は銚子電鉄だった。
潮風に腐食してぼろぼろになった踏切、列車、駅舎…多くが遠い記憶の中にあったものと重なった。
銚子電鉄は30年以上前に訪れたなぁという記憶。
夏で、醤油の匂いのする銚子駅。
乗り換えた銚子電鉄は、そりゃボロ列車で、派手に揺れた。
しかも自転車の方が早いんじゃね?って感じのマッタリ運行だった。
あまり知らなかったのだが、赤字ローカル路線の常ではあるが、経営悪化による廃線や車両の手当が付かない等々、危機的状況に陥った事も決して少なくない。
そんな路線だ。
行ってみたい。乗ってみたい。 そう。思った。
さて、最近出撃回数の多い解体号を持ち出して、銚子郊外の海辺の公園のデポ
海沿いを走ってフラフラと進めば、程なく旅のスタート地点である銚子駅だ。
銚子駅から、銚子電気鉄道線に沿って進めば、すぐにヤマサ醤油の工場直結。
雰囲気の良い工場引き込み線のような風景です。
銚子電気鉄道線は、仲ノ町駅まで総武本線の一部なのだそうです。
JRがここを総武線として使っている訳ではないようですが、JRはしっかり銚子電鉄に賃料を払ってもらっているのだそうです。
もしかしたら、終着駅ですので回送列車の為に使われているのかも知れません。
そうこうしているうちに、今日の銚子電鉄とのファーストコンタクト。
仲ノ町駅の駅舎と併設される銚子電気鉄道本社 社屋!
思ったよりこぢんまりとしております。
そして、2駅目
仲ノ町駅となります。
ここは、車両基地も兼ねており、銚子電鉄の車両を間近に見る事が出来ます。
しかし、この駅舎…かなり老朽化が進んで、お世辞にも安全とは言えません。
写真の右側なんて、梁が朽ち果てて庇が落ちそうになっているのを建築仮設材のサポートで支えています。
レトロはいいんですけどね…単に朽ちるに任せている印象を持たれてしまいます。
必要最低限は手を入れないと、老朽化が進めば進む程、補修にはお金が掛かってしまいますからね。
さて、車両基地を見学しましょう。
見学は、駅の入場券を買えてばいつでも見る事ができます。
まぁ、放置とも言えますが…ww
銚子電気鉄道1000系
同2500系
そしてデキ3…今は真っ黒なのね…ツートンの方がよかった気がします。
写真栄えしないのよねぇ。。。
この車両が元の沖ノ山炭鉱電気鉄道の出身である証…
2500系入線…
今日は暑い日になりました。
仲ノ町駅は、ヤマサ醤油と隣り合わせ。
見学施設には素敵なスィーツがあるとの話…
醤油ソフトになります。
醤油王国のモノより醤油味が強いかな。
まぁ、入っている醤油が違いますから何とも言えませんが、甘さと塩分のバランスは絶妙で、後を引く美味さでした。また食いてぇ。。。
そしてコレ…日本初導入のディーゼル機関車のようです。
連結器を見て分かるように、かなり小さい
工場の出荷や材料の搬入に使用されていたようで、当時の鉄道輸送の重要度がうかがい知れます。
さて、銚子電鉄に戻って…っと。
こちら観音駅…銚子電鉄には珍しい比較的新しい駅舎ですね。
駅のデザインとしてどうなのかは抜きにして、「倒れそうも無い」というのは重要ですな。
こちらは駅で鯛焼きが買えます。
あんこたっぷりでアツアツで美味い!←食ってばっか。
少し小高い丘の上に、切り通しで線路を通しています。
そんな雰囲気のある中、これまた自然に帰りつつある駅…本銚子駅
この駅のすぐ上に跨線橋があり、そこからの景色がなかなか素晴らしい。
線路の両側に張り出す木々はアジサイで、季節になれば青のモザイクが楽しめるんだそうな。行ってみたいなぁ
笠上黒生駅
銚子電気鉄道線唯一の上下交換可能駅
つまりすれ違い出来る複線構造でホームが上下線別となっていた。
駅構内に留置線があり、そこにイベント用オープン車両が…しかし朽ち果てておりました。(澪つくし号ですた)
西海鹿島駅…ホント道路脇にぽつりと…という表現がぴったり。
海鹿島駅…駅舎があるにも関わらず、駅舎に駅名の銘板がないと言う…
そして、君ヶ浜駅
何とも不思議な構造物の残骸の残る駅だが、どうやら昔はこの柱にアーチ状の門があったのだそうな。←今は立派な廃墟に近い。
中途半端な整備だったんだろうなぁ。。。
こちらは無人駅ですが、駅前のベンチには駅長がおられました。
近くで喋っても、声を掛けても起きてくれませんでした。。。
そして、一番の集客を誇る犬吠駅。
昭和の駅舎しか知らないワシは、あまりにモダンでびっくらこいた。。。
モダンな駅舎にホームの壁もこのとおり。
観光対策とはいえ、なんか勿体ない気もします。
さて、お昼です。
どこにしようか悩んだ挙げ句に、本当になんの特徴も無い県道の交差点にあるこちらの回転寿司屋さんに…結果…
マジうま!うま!うま!うま! 特に下魚好きなワシにばっちりな、イワシの握りが信じられない美味さだったわぁ。。。また行きたい。
して、犬吠埼灯台に行ってみる。
日曜という事もあって、観光客イパーイ。
珍走団系の方もいらっしゃって、騒がしい。
昭和に訪れた記憶より、騒々しくて…賑やかと言えばいいのか。
苦手な場所に変わっていた。
銚子電鉄の終着駅…外川。
雰囲気もいいし、まだ朽ちてない…ww
これが銚子電気鉄道の終端です。
どんな鉄道路線にしても、終端はもの悲しいものです。
計画的な終点であっても、外的要因であったにせよ。
デハ801−2010/09/23 運行終了
銚子電鉄のアナウンスによると、車両検査切れで廃車待ちとの事。
元気に走る仲間を横目に、潮風に朽ち果てていくのは電車としてどうなのかなぁ。
デハ301のように朽ち果てて行く姿を晒し続けて解体というのも悲しいぞ。
さて、帰途につきます。
銚子電鉄の輪行時の手荷物規定を調べるのを忘れてました。
窓口で聞くと、大人もう一人分かかるとの事…本当か?
しかも、領収済の何かを発行してくれない。。。よく分からない仕組みだった。
復路運賃310円+自転車輪行手荷物310円…610円!
銚子電鉄で今年一番高い片道運賃を払ったぜ!
さて、銚子駅まで戻って、デポ地まで戻る道すがら、朝のヤマサ醤油の他にヒゲタ醤油の工場を発見。見学できるようなので、少しみちくさ。
工場見学とは言え、今日は工場はお休みなので、短編映画で醤油の製法などを説明してくれる。意外と楽しいのだった。
一日ウロウロしつつ、食べて、見て、走って…
うん。楽しいぞ、銚子。
アジサイの季節に訪れたいなぁ。。。
寿司喰うところが^q^
いま足尾銅山 本山精錬所と硫酸工場いきたい病にかかり中ですよ(* ・`д・´)
本山と硫酸工場ですか?ついでに沈殿池…ww
現役施設の隣接は難易度たけぇ〜。
ちょいと聞いてみよっと。
侘び寂感が更に進んでいるのは気のせいじゃないなぁ
頑張ってほしいものですわ
自分も30数年前に行きました。
あの頃の車両で残ってるのはデキ3だけですね。
今の地方私鉄は、東京の大手私鉄のお下がり車両が多いですね。
侘び寂びどころか、サビサビでしたわ。
解体予定とは言え寂しい
サトシさん
600v仕様にするのは大変なようです。
まぁ、施設の老朽化が進んで、架線維持も難しいとか…
ディーゼル化にも車両重量の増加がネックにと三重苦みたいです。