GW前のこの時期の埼玉では、秩父羊山公園の芝桜が有名で、県下は言うに及ばず、関東の様々な場所からそのピンクの絨毯を愛でる為に多くの人が訪れる。
でもねぇ。入場するのに身動き出来ないくらいの混雑する事も珍しくない秩父ってば、地元民ながらテレビの中継でしか見たことが無い。(実際に一回だけ行って懲りた)しかも入場料やら駐車料金やら…観光客を秩父に呼び込み事のイベントとしてのきっかけであれば、少なくとも入場料はいらんだろ?ああ…そんな混雑無しで見られるピンクの絨毯は無いものかと…
あった!!ここだ!

市貝町は栃木県南東部の町だ。
ただ、今回の芝桜の公園自体は、北に位置する那須烏山市との行政界に近い為、交通公共機関の利用の便は正直あまりアクセス良好とは言えない。
今回は、近隣の高根沢から自転車でアプローチして、帰りは烏山駅より烏山線で宝積寺駅まで輪行してみる事にした。
デポ先は、宝積寺駅の駐車場の予定だったが、有料駐車場が満車で途方に暮れたが、高根沢町役場に無事にデポる事ができた。(職員の方にお断りしての駐車だ)
今日は解体号で手軽に走ってみる。
役場からK176を西進する。
主要県道10号を横切ると、見事な田園地帯が広がる。
立派な旧家にこれまた立派な鯉のぼり。
春風に元気に泳いでおりました。
道ばたには、ムスカリが綺麗に咲いていた。
少し丘陵地帯に入ると、コースロスト。
まぁ、良くある事だ。
しかし、何だか丘陵地帯の尾根を縫って進む道は、何らかの旧街道を感じさせる。
案の定、辰の道なる昔の街道との事。
何だか気持ちの良いそよ風と心地よい日差しに走っていて顔がニンマリしているのが分かるくらい楽しいぞ。
少し進むと、なにやら巨木が…
おお!デカい桜だぁ。
江戸彼岸かな?コレが咲いたら綺麗ですよねぇ。
是非とも見たい場所が増えました。
県道を横切って、またもや丘陵地を横断的に進む…すなわち坂道だww
ピークを過ぎて下って行くと、曲畑にて小貝川の源流を見つけて少しだけ得した気分。
程なく、水晶湖(塩田調整池)と芝さくら公園到着。
八角形の姿が水晶の結晶を思わせる水晶湖。
低山の谷をロックフィルダムで堰き止めて作った農業用貯水池だそうな。
なかなか綺麗ですな。
そして本日のメインイベント芝桜。
大変恵まれた場所に広大なエリアを確保しております。
若干本体の芝桜のまばらさが気になりますが、今年は天候不順もありましたし、綺麗に管理されていると思います。
やはり芝桜は…
遠くから見るのが一番ですね。
さて、自転車で2時間近く丘陵地をヘコヘコと漕いで来たので、喉がからからです。
おっと、出店で日光の天然氷を使ったかき氷があるじゃないですか!
野いちごシロップにしてみました。
顔を歪めるくらいの酸味にウハハ!でした。
美味かった
さて、復路ですな。
帰りは予定どおり、烏山駅まで行って烏山線で帰ります。
烏山駅は、古いローカル駅を想像しましたが、駅舎ピカピカ!
アキューム導入で色々リファインしたようです。
アキュムをやり過ごして、キハ入線待ち。
おっ、来た来た。
2両編成で片方は、お馴染みな配色ですが…
こちらは、改良を機に朱色5号に塗り直されたキハ40ですね。
いくら昔の標準色とはいえ、手抜きと経費削減の為の苦肉の策として生み出された塗装色が40年以上も経過して懐かしの色として復元されるとは皮肉なものですね。
この朱色が退色すると、たらこを連想させる為に、たらこ色とも呼ばれておりますねぇ。
確かに…たらこ色だ。しかも食紅で色つけされた…ww
烏山駅というのは全国的に見ても変わった駅で、非電化区間の終着駅がホンの20mばかり電化されています。
これは、愛称は「ACCUM」(アキュム)と呼ばれる、新型電車の為の施設なのだそうです。
アキュムの蘊蓄はこちらを見て頂くとして、今後の非電化区間はコレになっちゃうのでしょうか?あまりメリットない気もするんですけどね。
烏山線のキハはロングシートに改装されとりますな。
まぁ、通勤通学客を狭い車内に押し込む必要がありますし、1時間もない運転時間を考えると、クロスシートではなくロングシートになるのは致し方ありませんし、トイレの撤去もしかりでしょうね。
運転台は昔から変わらず…ですね。
宝積寺駅では、お色直しペアがスライド。
朱色4号とクリーム4号のツートンですね。
これも改装で塗られた色だとか。
たらこ一色よりも感じはいいですね。
あら、シリンダヘッドを見ると、オリジナルDMF15なのかなぁ。
でも、キハの多くがエンジン換装されたとされておりますので、これもリファインされているのでしょうね。
帰りはにくにくしいいモノを食べたくなって、加須のれんがやさん
ハンバーグに舌鼓を打って、確実に収支の合わない自転車活動は完了!