2012年08月19日

TOUR DE TSUMARI 2012

−あの妻有が戻ってきた。−

例年、手厚いホスピタリティと地元の熱い声援に、リピーターの誉れも高いTOUR DE TSUMARI

2011年は、あの新潟豪雨により地元の必死の復旧活動も虚しく、直前になって中止になってしまった。

通常、エントリーフィーの降雨等の自然災害による大会中止の払い戻しはそれほど多くないと聞いているが、妻有の事務局は払い戻しを決めて、それを皆さんに通知したとの事。

---私は…格好を付けて、払い戻し辞退。---

十日町、妻有地方の災害復興に役立てて欲しい旨の寄付とした。

それから数ヶ月…懲りもせず、あの灼熱の太陽と、陽炎に揺らめく道路、たらいに浮かんだキュウリを夢見てエントリを決めた。

■妻有地方

隣接の長野県栄村を始めとした日本有数の超級豪雪地帯であり、昔からその豪雪は陸の孤島として人々を苦しめた。
上信越高原国立公園の北端に位置し、風光明媚な山間都市&集落の集合体である。
旧中魚沼郡市であり、760平方キロの区域面積は、東京23区(621平方キロ)を一回り大きくした感じの面積を有する。

妻有の語源とは諸説あるが、信濃川沿いで、越後の突き当たり…奥まり、詰まった辺りという意味合いらしい。

CIMG7609信濃川の上流には、壁のように立ちはだかる山々が、妻有の語源を物語るようだ。

■ 平成23年7月新潟・福島豪雨
平成23年7月新潟・福島豪雨は、2011年7月26日から7月30日にかけて発生した集中豪雨である。
新潟県では河川の堤防が決壊するなど大きな洪水被害をもたらした。(wikiより)
そのような未曾有の大災害中、ツールド妻有の中心地十日町市では、7月29日21時に新潟県内の極値を更新する時間雨量120mmを観測した。
妻有地方の被害も甚大であり、河川増水・氾濫による道路の寸断・橋梁の破損はもとより、元々第三紀〜第4紀の砂質シルトという比較的新しい年代の地層で出来た山々の多くが降雨に絶えきれず崖崩れなどを引き起こした。

CIMG7594かつてあった橋梁…河川断面ごと切り取られたように道路を飲み込んでいる。
1年を経過しようとしているにもかかわらず、未だにフーチングの基礎床付けをしているのみだ。(高倉集落にて)

CIMG7589ツールド妻有でキャンセルになった鉢AS〜坪山峠AS間の法面崩落
丁張りと斜面の対比がエグイぞな。。

 

■大地の芸術祭
TOUR DE TSUMARI(ツールド妻有)は、新潟県妻有(十日町市・津南町)地方で、3年に一度開催される現代アートの祭典「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」において、建築家 伊藤嘉朗 氏が、2006年に企画・発案されたサイクリングイベントです。(ツールド妻有公式サイトより)
このイベントそのものが、大きなアートな訳ですね。大地の芸術祭は3年に1度の開催ですが、サイクリングイベントは毎年行われるようになり、現在に至ります。

大地の芸術祭とは…現代アートに疎い私には、どんなに素晴らしいモノなのか正直分かりませんが、展示されている作品に何かを感じる事が重要なのだと思っております。

CIMG7592

 

20120818 (41)

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■サイクリングイベント

今年は、特に暑さが厳しかった印象です。

スタートは、いつも通りに最後に近い方でした。

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30秒毎のスタートに信濃川沿いの堤の上を稲穂色のジャージが流れて行きます。

CIMG7611 宮中ダムを右手に走って行くと、最初に訪れる小原集落の坂…いきなりの坂で心拍も整わないまま、ゆったり身体を慣らしたいところですが、沿道の声援がそうは問屋が卸すまじとばかりに熱い声援を繰り出してきます。
負けじとばかりに、おはようございます。行ってきまーす!とご挨拶。
息も続かないのに大丈夫か…オレ。

清津川沿いを気持ちよく進むと、重地のスノーシェルターからは本格的な妻有らしい坂がお出迎え。
河川段丘を葛籠折れして登る特有の地形がお待ちかね。

それでもスタッフの暖かいレイアウトの賜物か、極汗地獄に陥る前に程良い下りのご褒美…そうこうしているうちに、牧畑トンネルを抜けると最初の西田尻のASに到着。
スタッフからバナナの補給を頂いて、その場で完食。仲間のRD不調を調整してリスタート。
偉そうにテキパキと調整したが、先週に深夜まで掛かって78を仕込んだが、4時間イジってギブアップしたシロモノなのだ。
やっぱST55でRD78ちゅうのは嫌がるんだよね。。。きっと。って事でちゃんとシステム的にOKなコンポをイジルノはラクだと感じた次第。

西田尻ASを後にして、R353を下って高道山の集落の段丘を駆け上る。
20120818 (68) 七川の谷をトレースして、いよいよベルナティオAS

オニギリに笹団子、レモン漬け…盛り沢山なサポート内容にもう言うこと無し。

20120818 (70)

ベルナティオASを過ぎると、水沢の集落に向けて一気に下るってR117を北上。
当間川を渡ると、恒例の太田島の激坂ww
これまた段丘を登るのだが、細く狭いコンクリ坂を駆け上がる。
知らない始めての参加者の悲鳴が心地よい。

信濃川の姿大橋を渡り対岸の姿集落を北上すると、本来行くべき鉢集落なのだが、前述のとおり鉢AS-坪山峠AS間のトラバース林道が崩落でキャンセルとなり、今年は暫定的にR253を渡るルートとなった。

CIMG7607 段丘上のフラットなコースを気持ちよくクルクル…
途中に突如現れた、私設AS(車の後ろに冷水ポットを常備)に吸い込まれて、キンキンに冷えた水を頂いて復活。

この頃から日射しが強くなり、汗が噴き出し始める…

CIMG7583 R253を横切り再度段丘を駆け上がると、気が付くとジリジリと登っている。イヤラシイ。
CIMG7584 社の杜の前にある手押し井戸で再度涼をもらってリスタート。しかし…止まってばかりだww

CIMG7585 ここから、前半のポイントとなるであろう長福寺ダムの上りだ。
例外なくダムを造るとそれを迂回するバイパスルートが造られるが、これまたエグイのだ。コレが…。
因みに、イメージ的には弓立に類似しているかと思う。

CIMG7588 ダム上の坂をハァハァしながら上ると、尾根線を走る林道に合流。
こんな釣りのような嬉しい看板があるが、この2kmは恐ろしく遠い。
身体から汁という汁が出切った気がするくらい遠かった。

坪山峠AS
飲料や野菜の他に、パエリアをデカい鍋で振る舞ってくれた。スイカもあって汗だか涙だか分からない汁を流しながら頂いた。

坪山峠ASを過ぎると、山間の林道を下ってR252に合流。
広い国道を軽快にダウンヒル。車から手を振って応援して下さった方が居て嬉しかった。(一瞬怒られたんかも思ったよ)

CIMG7600 中仙田でR403に入り、渋海川沿いを進む。
文字通り集落内を貫く国道であり、農家の庭先すれすれを掠めて行く。
もちろん沿道の住民の方々の熱い声援は健在だ。

CIMG7599 室島、小脇を点在する集落を抜けるとようやく中間点。
しかし、この中間点は、前半の大量のフラットコースで距離を稼いでの中間点…あはは。

次の休憩は、昼飯前最後のASである苧島AS(おのしま)

CIMG7601 しかしここ、最後の300m程がこれまた膝笑いの坂なのだ。。。。

ここで嬉しい補給が…

4901170000905 ガリガリ君…しかもソーダ味である。
主催者のジテンシャ海苔としての深みを感じる。
う〜ん美味い。美味すぎる。

20120818 (72) という事で松代の農舞台ASに無事に到着したのであった。

20120818 (74) こちらのASでは、おにぎりを始め妻有蕎麦や地元野菜の漬け物、鳥唐等が選ぶことができた。
何を食べるか…控えるべきか悩む…しかしここはツールド妻有である。
くいだおれだ!

重いお腹を抱えながら、午後の後半戦に出撃。

いつもながら自分のアホさ加減には、父ちゃん腹から汽車ポッポが出てくらぁ…状態。
松代駅から芝峠温泉に向かう道…通称こみ上げの坂…だって、いつも途中で出そうになるんですから…ww

ことしは大丈夫でしたが…

という事でして、口を押さえて15kmの山道を乗り越え儀明AS(ぎみょう)へ。
もう、飲み食いは…と思いつつ、冷たい麦茶をガブガブ。
こりゃイカンと、そそくさとツールド妻有最大の見せ場である星峠ASへ急ぐ。

途中、木和田原あたりからにわかに曇りだし、星峠を望む麓に来た頃にはポツポツと…
星峠に向けて高度を上げれば上げる程に雨は本降り…星峠まであと少しとなった頃には土砂降りに…

そして、頂上の星峠ASに到着。同時に雨は止む…ww

20120818 (78) 雨上がりの星峠の棚田
虹が出ておりましたが…残念写っておりませんね。

幸か不幸か星峠を200mも離れると、路面はドライ(喜)
ここのコースでウエットのダウンヒルは恐いですから。

R403に出て室野で県道に流れ松之山新山で疑似大東坂を堪能する。
ここでは、中学1年生の地元のサイクリストに恥ずかしながら曳いて頂く(爆)

していよいよ最後の松之山三桶から五十子平AS(いかごたいら)に抜ける、ツールド妻有一番のお楽しみが待っていた。

ここは、10〜15%程度の路面がおよそ1.5kmほど続くのだが、100km近くジワジワと足を虐めて来たツケが回っており、殊の外シンドイ。
事も有ろうに…ココには中間点には魔の「寄ってけオジサン」による私設ASがあるのだ。

寄ってけ〜と、言われるままに今年も金ダライのキュウリを頬張り、冷たい水を頂いた。

五十子平ASでは、冷たいスイカが振る舞われ、これまた何処に入るのやらという感じでお腹に収まった。
後は豊原トンネルまでのダラダラ坂を上って、信濃川まで軽快にダウンヒル。

再びミオン中里まで戻って炎熱のツールド妻有2012は終了した。



しかし、これだけの規模の大会で、満足行くホスピタリティを提供するツールド妻有。
事務局やボランティアだけでなく、地元でASを支えた地域の方々、そして炎天下で選手の通過まで長時間声援を送って下さった住民の方々のお陰であると感謝しています。

また…来年。妻有の地に立てる事ができますように。

posted by lantur at 12:57| 埼玉 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れでした。
妻有はやっぱ外せないね。

星峠からの下り、オイラは本降りだったぜw
Posted by テツ at 2012年08月27日 00:14
レポを拝見しながら自分の記憶と照らし合わせてコースをトレースしました。
あの中1君の曳きは見事でしたし、ありがたかったですね。
来年は中2になった彼と再会してまた曳いてもらいたいものですw
Posted by きーじぇい at 2012年08月27日 08:55
>会長
今年は、長い長い妻有でした。
来年は走れるかなぁ。。日程的に…

>きーさん
中1君…来年は、曳きチギられる事確定ですわ。
また、ご一緒させて下さい。
Posted by らんた at 2012年09月04日 07:52
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