2010年05月23日

必要か否か?

う〜ん。

先日見つけた 『Sugino OX801D』
何気なく物欲はそそるのだが、定価ベースで4万円弱という、大変高価なクランクである。

この値付けは、あのShimanoのフラッグシップであるヅラエースよりに肉薄する価格なのだ。

ついでに言えば、マニア垂涎のカンパニョーロですら、アルミクランクセットの価格にはここまで購入者に対して勇気を試したりしない。

つまり…モノの割にはかなりの高額商品なのだ。
あ…高額商品とはSuginoさんに対して失礼。

そもそも、このクランクセットは、今はかなりのニッチ製品に間違いない。
そんな代物をよくぞここまで仕上げて世にリリースしたものだと、Suginoさんの技術者の執念と開発スタッフの心意気を感じる。

ヅラエースとかアルテグラの販売量からしたら、かなり少ない販売量である事は火を見るより明らかであり、開発費のコストを考えるとこの価格ですら出血大サービスなのだろう。

大体、Shimanoコンポが安すぎ!Shimanoって会社の自転車部品部門の最近の製品は、デザインセンスの無さとユーザーが所持した事の喜びを感じさせないモノ作りが徹底されている。つまり…この上なくダセェ〜のだ。

その代わり、世界一の変速性能であったり、ブレーキングコントロール性である事は間違いない。それに、こういった一般的な金属製品をリリースする会社としては格段の金属加工技術を持っていると思う。

そんな会社が製品のアチコチに散りばめた製品能力向上の仕掛けの数々…普通の加工会社でこんな手間を掛けた製品を送り出したら、こんな価格には収まらないと思う。

そう…Shimanoという会社は、製品は無茶苦茶ダセェ上にダンピングして不当に安い価格でユーザーに製品を押し付けてくる会社なのだ。
おかげさまで、良心的な価格で安心したバイクコンポーネントを手にする事ができているのだが…だから、SuginoのOX801Dって製品は、おそらく決して高くないモノなのだと思う。

話は戻って OX801D であるが、コレってBB込で787gという重量からして中空クランクなのだろう。気合入れすぎな気もしないでもない。
気分的には、カタログ落ちしている XCD 800D のリファイン程度でいいんですが…。正直中実クランクでも良いので、2万で買えるようにしてくれないと…

と、貧乏人の呟きはこれくらいにして…

コレが本当に必要かという事を考えないと。

このクランクセット。

まず、ニッチなのはそのチェーンリングの歯数にある。
写真はOX801Dの通常のコンパクトドライブ仕様である。
見てのとおりでチェーンリング(ギヤ板)を固定しているネジが小さい方がギアの歯スレスレでこれ以上小さくできないのがわかる。

坂を登って能力の足らない者の常として、斜度がある一線を超えると途端に足が回らなり、ケイデンスは落ちて青色吐息となる。もう一枚ギアがあったらとか、上は不要だからもっと下のギアがあった方が…と思う人は多いハズ。
流行のコンパクトドライブとは言え、最小が34t。昔気質のロード乗りにいわせれば、昔はノーマルドライブの最小は39tしか無かったんだから贅沢だ!と言われてしまうが、坂をもっと気楽に登れれば、もっと遠くに行けるハズ。

そんな更なるローギアを取り付ける事ができるシステムが Suginoさんが提唱するCompact Plus+ である。

システム的にはなんの事はない。マルチPCDクランクというだけだ。

マルチPCDとは、ギア板を取り付けるネジ穴の間隔(PCD)が、更に違うギア用に予め用意されていて、数種類のPCDに対応できる仕組みを言うが、今流行のダイレクトドライブにそれが組み合わされていて、しかもクランクの長さが160〜175mmまで選ぶことができ、しかもQファクターが世界最小クラスの145mm!

実はコレ…とても大切な事だったりする。

身長が170以上ある人には全く無縁なナローQファクターだが、身長が小さい上に、パワーも小さい者には、ローギヤード+ショートクランク+ナローQファクターのクランクセットはとても大切で必要な道具なのに事実上選択肢が無かったのだ。

これが裏側…内側にネジ穴がもう一個ついてます。

んで…

これが、もうワンランク下のギア板ですな。
ここにネジがあるって事は32tや30tなんてギア板が使えてしまうワケです。

まぁ、実際にギアを選択するにあたっては、フロントディレイラーの歯数差の許容があって、アウター52t×インナー30tなんて現実的ではないようですが、46×30tぐらいは容易に使って行く事ができそうです。

Shimanoのロードスプロケットは現在28tが一番ローギヤードですから、かなり楽が出来そうな予感です。

う〜ん。

よく出来ているクランクセットだぜ。

スピードこそ出ないけど、ヘタレて足付きして休んでいるよりはチマチマ漕いでいる方が山では早いのである。 とても魅力なんですが…

恥も外聞もないオヤヂは禁断のブツに手を出してしまうのだろうか…?

posted by lantur at 22:53| 埼玉 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 物欲の虜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ワテクシの最初のロードは前のインナー42Tでしたw でリヤは21T・・・

てのはさておき、こういうクランクを出してくれたSuginoは頑張ってると思います。
ワタクシもコンパクトクランクよりデュアルPCDでWで使えるクランクの方がありがたいです。

でも、シマノと違って前後メカを持ってないSuginoだとキャパシティに対して事実上シマノのメカのキャパ内に収めないといけない・・・というかまぁそういう事になっちゃうんでしょうねw

このクランクを50x32で使おうと48x30で使おうとそれはユーザー次第だと思うのですが、30x12は使わないだろう・・・とかそういのが通用しないというのもありますねw

そんな中でこういうクランク出してくれる事はとてもありがたいと思います。

コスペアの四角テーパーがもう1つ欲しいです(爆)
Posted by ワニガメ at 2010年05月24日 02:26
ここまで書かれたのなら人柱確定ですかねw

ちなみに、うちのスポルティーフのフロントは50x32です。
純粋なロードとは性格が違いますが、平地も山もそれなりに楽しめています。
歯数差はギリギリかなという印象です。
Posted by きーじぇい at 2010年05月24日 21:48
>ワニガメさん
自己責任で使うぶんには、52x30でも全くOKですし、ロングゲージのRDがあればなんとかなっちゃうと思うんですよね。
でも、Shimanoという土俵に上がって戦いを挑まなければならないSuginoさんのご苦労には頭が下がる思いです。でも、頑張っているSuginoさんは応援したいなぁ。

>きーさん
人柱なんて…まだ確定してないっす。
でも、50x32はなかなか美味しいギアかもですね。
私ならスポルティーフには46x30かもしれません。
Posted by らんた at 2010年05月24日 22:21
『楽に走る』≠『楽しく走る』ですから…
スプロケはワイドで良いと思いますが
トランスファー側のフロントは歯数差がないほうが快適かと思います


疲れたときにステップ比がでかいと更につかれますよ。
Posted by LEMOND乗り at 2010年05月26日 01:36
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